子供の肥満とは
子供の肥満とは子供の肥満とはなぜおこるのでしょうか。そんなに食べさせているわけでもないのに。そんなに食べている様子もないのに。と思う事もあるかもしれません。
子供の肥満は多くは単純性肥満(原発性肥満)と言われるもので活動量より摂取量(食べる量)が上回っている事が原因である肥満です。食生活が豊かになってきている現代ではカロリーの高い食べ物も多くジャンクフードやお菓子、ジュースなどは子供達が好みます。
そんなに食べているわけではなくても食べるカロリーが高いのにエネルギーが消費されないと残ったエネルギーは体内で蓄えられていきます。これの状況を繰り返していくうちに肥満体型になっていってしまいます。
定義されている子供の肥満度は計算式で求められる数値で評価することができます。
カウプ指数、ローレル指数、BMI指数の3つが主な計算式です。以下に計算式をご紹介します。
- カウプ指数:体重(kg)÷身長(㎝)²×10⁴
カウプ指数は主に3か月から5歳までの就学前の子供の肥満度に用いられます。
13未満ならやせすぎ
13~15未満であればやせ気味
15~18未満であれば普通
18~20未満であれば肥満気味
20以上であれば肥満と判定されます。
- ローレル指数:体重(kg)÷身長(㎝)³×10⁷
ローレル指数は学童期の肥満度の測定に使用されます。
100未満であればやせすぎ
100~115未満であればやせ気味
115~145未満であれば正常
145~160未満であれば肥満気味
160以上であれば肥満と判定されます。
- BMI=体重(kg)÷{身長(㎝)}² 適正体重={身長(㎝)}²×22
BMI指数は高校生以上の肥満度の測定に使用されます。
18.5未満であればやせ型
18.5~25未満であれば標準
25~30未満であれば肥満1度
30~35未満であれば肥満2度
35~40未満であれば肥満3度
40以上であれば肥満4度と判定されます。
子供の肥満の危険性
子供が肥満になる事による危険性とはどのようなものでしょうか。食べ盛りの子供さんに肥満だからといって制限させるのはなんとなく気が進まない親御さんもおられるでしょう。
しかし子供の頃に肥満体型である場合成人になっても同じように肥満体型になる場合が多くなります。肥満は動脈硬化を起こしやすくなります(動脈という血管が硬くなり血液の流れが悪くなる事です)。
子供であっても動脈硬化を起こす事があり将来的に心筋梗塞や脳卒中などの病気を起こしやい状態になってしまいます。
現在では子供であっても糖尿病を発症してしまう事があります。子供の頃の肥満は子供の将来に病気のリスクを高めてしまう事になりかねません。
子供の肥満の原因はカロリーの過剰摂取、いわゆる食べすぎによるものです。と説明しました。もし子供さんが肥満体型であるならば普段どんな物を好んで食べていますか?
子供が好むメニューカレーライス、ラーメン、ハンバーガー、フライドポテト、からあげ、焼肉ポテトチップス、チョコレートなどのお菓子、甘いジュースetc.…
ここにあげたような食事が多くなっていませんか?脂質と糖質を含むメニューばかりを食べてしまうとどうしてもバランスに偏りが出てしまいます。
だからといって子供さんが好きな食べ物これをすべて制限しなければならないわけでありません。
脂質・糖質・タンパク質は三大栄養素とよばれています。これらをバランスよく食べる事が大切になってきます。タンパク質のお肉や魚。炭水化物のお米やパンには糖質が含まれ脂質は肉魚、油などです。
しかしこの3大栄養素を過度に制限してしまってはこれからの成長期に必要な栄養が足りなくなってしまいます。これでは肥満体型は解消されたとしても健康的とは言えないですよね。
肥満解消メニューをご紹介!
このままでは子供が病気になってしまう。どうすればいいの?と不安になってしまいますね。ではどんな事に気をつけてあげればいいのでしょうか。
食事面での肥満解消メニューをみてみましょう。お子さんは好き嫌いがありますか?味の濃いものや調味料(マヨネーズやドレッシング)を好んで使い過ぎてはいないでしょうか。また油を使った料理が多くなったりと食事内容が偏っていませんか?
お子さんは自分ではコントロールすることは難しいので、下記のように小さなことからでも親御さんが工夫してあげる事が必要です。
- ・ご飯はお茶碗に7~8分目にする。
- ・豆腐や納豆、豆などの大豆食品などからもタンパク質をとる。
- ・お味噌汁やスープに野菜をたくさん入れる。
- ・お肉と野菜を炒める焼くだけではなく蒸し料理にする。
- ・和食中心のメニューにする。焼き魚、煮物、おひたしなど。
- ・食事前には野菜サラダなどを先に食べお腹を満たす(ドレッシングやマヨネーズの摂りすぎには注意です)
- ・根菜ばかりでなく葉物野菜を取り入れる(かぼちゃやジャガイモなどは糖質が多いです)
- ・薄味に慣れさせる・パスタやどんぶりなど単品だけにならないようにする。
- ・朝食は抜かない
- ・空腹が強いのであれば食事回数を増やす
制限されていると思ってしまうとお子さんも嫌になってしまいます。好きなメニューを取り入れつつバランスを考えてあげるといいですね。
朝食
食パンにバターやジャムなどたくさん使っていないでしょうか。子供にはご飯食がお勧めです。
ご飯にお味噌汁、卵焼きなどがお勧めですが忙しい朝にそれだけ準備することも難しいですよね。
極力甘い菓子パンは控え、パン食でも目玉焼きにサラダなどを添えてあげるとよいでしょう。生野菜が嫌いでしたら温野菜やスープにしてもいいですね
昼食
パスタ、ラーメン、どんぶり物と単品になりがちです。なるべく単品になるのは控えてあげたい所です。
お弁当にしてバランスを考えてあげたい所ですが そうもいかない場合にはパスタにはサラダや温野菜を添える。
ラーメンは麺を少なくして野菜をたくさん入れる。どんぶり物はご飯の量を控えて副菜として煮物などを足してあげましょう。
夕食
一番カロリーを摂ってしまいがちですがバランスも摂りやすいと言えます。
お味噌汁にたくさん野菜を入れる。食事の前には野菜を食べてお腹をある程度満たしてあげる。大豆を使った料理を食べさせる。
また出来るだけ家族揃って食卓を囲めるといいですね。一人で黙って食べていると早食いになってしまったりついつい食べすぎてしまう事もあります。
大皿から取り分けるよりは小皿に一人分として盛り付けてあげる事で食べすぎも抑えられるでしょう。
昼食の後夕食までお腹が空いてしまうという場合には間食を少し取り入れる事で夕食の食べすぎを抑える事ができます。
例えば、
・さつまいも
・するめ
・カロリーオフのゼリー
・ココア
・少しのチョコレート
といった食べ物がおすすめです。スナック菓子や甘いジュースはなるべく控えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子供が肥満になる事でのリスクや対策についてまとめてみました大人でもダイエットするとなると大変ですよね。子供の肥満は親御さんが工夫してあげる事で解消していくこともできます。
朝決まった時間に起きる。外で身体を動かす機会を多くする。外で友達と身体を動かして遊ぶ機会を多くしてあげたいですね。
おやつやジュースは食べすぎないようにするなど子供が嫌がる事のない程度から食事にも気を付けてあげる事が大切です。
いきなりダイエットだからと食事制限やお菓子を食べないようにしてしまうと子供もストレスを感じてしまい逆効果になってしまいますので気を付けてあげてください。
親も一緒に楽しく食生活を考えていければ良いですね。是非参考にしてみてくださいね。
ピックアップ記事
コメントを残す