そもそも小学生の平均身長って?
お子さんの年齢だと平均身長はどのくらいなのでしょうか?
まずは小学生の平均身長を調べてみましょう。
文部科学省による「学校保健統計調査」の発育状況の表から、小学生の平均身長を抜粋しました。(※1)
<男>
6歳 | 116.5cm |
7歳 | 112.5cm |
8歳 | 128.1cm |
9歳 | 133.6cm |
10歳 | 138.8cm |
11歳 | 145.2cm |
<女>
6 歳 | 115.6cm |
7歳 | 121.5cm |
8歳 | 127.2cm |
9歳 | 133.4cm |
10歳 | 140.2cm |
11歳 | 146.8cm |
(※1)文部科学省「学校保健統計調査ー平成28年度(確定値)の結果の概要」から「2.調査結果の概要」
お子さんの身長は平均身長に対してどのくらいだったでしょうか。
小学生の男女の平均身長は、10歳から女子の方が高くなっています。クラスで一番背が高い子が女の子、なんてこともまれではありません。
小学生のうちは、精神的にも肉体的にも女の子の方が成長が早いとも言われています。
平均身長を見ても実証されていますね。
中学生になると、また男子の平均身長が女子よりも高くなります。
男女差についてはこれくらいにして、男女ともに言えることは、
小学生のうちに、中学生になってから身長を伸ばす生活の基礎を作っておく必要があるということです。これは非常に重要です。
小学生の平均身長を年齢別に挙げましたが、まだまだ月齢も関係する年代です。
3月生まれの子供と、4月生まれの子供とでは、小学校のお受験のグループを分ける学校もあったり、ひとえに同じ年齢と言ってもまだまだ差はある年齢です。
上記から、小学生の平均身長について言えることは2つあります。
- 男女でまだ平均値に大きな差が無いこと。(男の子だから・・女の子だから・・というのはイメージにすぎないのです。)
- まだまだ発育段階は月齢に左右される段階ということ。
つまり、あんまり気にしすぎるよりも、「今は将来のための土台作り。どーんと構えよう!」とおおらかな気持ちでいることが、まずは第一歩ということです。
なぜ身長が低い?伸びないのには理由がある
お子さんの身長が低くて悩んでいる方にお伺いします。
下記の質問に対して、チェックはいくつつくでしょうか。
- 両親ともに身長が低い。(成人男性の平均身長は171.8cm、女性は158.3cmです。)
- 子供の運動機会・運動量について、足りないと感じる。
- 子供の食が細くて悩んでいる。
- 子供の眠る時間は22時以降だ。
- 子供の体温が低いと感じる。
- 子供がよく風邪をひく。
- 外食を週4回以上している。
チェックが4つ以上つく方は、改善の余地があります。
今からお子さんにしてあげられることがあるということです。
①遺伝的要因
全てではありませんが、もちろん身長も遺伝します。背が高い両親からは、背が高い子が生まれやすいと言えるでしょう。
それでも、栄養が十分に取れていない、運動が出来ていないなど、他の環境要因によって、結果は変わってきます。なのでご両親の身長が低い場合にも、お子さんの身長を高くするために出来ることがあるということです。
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②運動
運動は身長に大いに関わってくる要因です。
小学生が出来る運動。通学、休み時間の運動、帰宅後の公園遊び、習い事でのスイミングやサッカー、バスケットボールなどの運動機会。
出来る限り身体を動かして、汗をかき、食欲がわく身体づくりをしましょう。
筋肉を上手に使うことで、新陳代謝が良くなり、身体が大きくなろうとします。中学生・高校生になってからグンと成長するので、今はたくさん食べられる身体をつくることです。
そのためにも、外でたくさん遊び、1日2時間は身体を動かすのが理想的です。
習い事も、座って活動する習い事を1つするのであれば、運動をする習い事を1つ加えるというのが小学生の身体にとっては良いと言えます。
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③食事
食事は3食きっちりとれていますか?朝ごはん、昼ごはん(給食やお弁当になると思いますが)、夜ごはん。この中でモリモリと食べている印象があるご家庭は安心だと思います。
ワーキングマザーが増える昨今、食事を作る時間が無くて・・というのでも構いません。お惣菜を購入したり、野菜宅配サービスなどを利用してでも、
しっかりと肉・野菜・穀物を摂るようにしてください。
また、食事が楽しいものとなるように、孤食は避ける様心がけましょう。
食事の間、お子さんと顔を合わせ、笑顔が溢れる食卓を作る会話も楽しみましょう。
食事が楽しくて、食事の時間が待ち遠しい家庭で、子供はすくすく育つといっても過言ではありません。
食事が嫌になって食が細くなってしまったら、子供の体調にも関わってきますし、健康を損ねてしまいます。
④睡眠
睡眠時間は十分にとれているでしょうか。
小学生の理想的な睡眠時間はどのくらいでしょう?
7~12歳児の理想的な睡眠時間は10~11時間と言われています。
朝6時に起きる子は夜20時には眠る、朝7時に起きる子は夜21時には眠るのが理想的です。
小学校に入ると、朝起きる時間は固定されますから、習い事が多かったり、平日夜に外食などをする方も、なるべく早く帰宅し、宿題や明日の準備もしなくてはなりません。
小学生のいる家庭はこれまで以上に、夕方からがとても忙しい時間帯になりますね。
睡眠時間の確保は、早起きからリズム作りをするのがいいと言われています。
もし夜学習をしていて眠る時間が遅くなるというご家庭は、朝7時に起きているのを朝6時に起きるようにし、朝30分でも朝学習の時間を作って計算問題や漢字の読み書きなどをするのがオススメです。
小学生の朝活はとても効果が高く、すぐに脳に覚えられるこの時期を利用して、是非やってみてください。
そして、夜は読書などをしてなるべく早く眠ることが成長のために出来ることのひとつです。
⑤体温
「子どもなのに、体温が低いなあ」「寒い!寒い!」と言うなぁ・・そんな経験はありませんか?
実は、低体温児が増えていると言われています。
低体温は、集中力に欠け、落ち着きがなくなってしまったり、すぐにカッとなって手が出てしまう、なんてことも引き起こしかねません。
体温変化は、生活習慣の乱れと、睡眠リズムのずれが引き起こします。
また、エアコンを使い過ぎる環境やテレビやビデオ視聴、ゲーム時間の増加も自律神経の乱れを引き起こすようです。
身体がポカポカする子に育てることも、発育の良い子を育てる第一歩。
まず、エアコンを使いすぎていないか?テレビは30分に1度休憩をとっているか?ゲームの時間は管理出来ているか?お外遊びが充分に出来ているか?今一度見直してみてください。
⑥体調管理
季節の変わり目に鼻水や咳が出たり、「よく風邪をひくなぁ・・」と困っている方、危険信号です。
風邪をひいてしまうと、元気いっぱい身体を動かすことも出来ませんし、食事も思い切りたくさん食べるなんてことが出来ません。
免疫力のある身体づくりが、身長を伸ばすことにつながるのです。
朝ご飯にあたたかいもの(スープや卵焼きなど)を一品出してあげる、夜ご飯には高たんぱくな鶏肉を調理してあげる、そんな些細なことから、身体づくりははじまります。
今、食べているものが明日の身体をつくるので、気温や季節の変化にしっかりと適応できるからだづくりは、お食事を作る家庭の保護者の方々にかかっています。
⑦環境
「規則正しい生活をする」ということが小学生の発育には一番です。
良いリズムを作って、からだづくりをすることは、学習意欲をつくることにもつながります。
逆に言えば、今リズムを作らなければ、ずっと乱れたままになってしまう恐れがあるということです。中学生・高校生になったときに、乱れたリズムが当たり前のお子さんと、しっかりと睡眠がとれ、運動をし、食事をしているお子さんと、学習に向かう体力も変わってきてしまいます。
体格の良さや身長も、からだづくりをする環境を整え、骨やホルモンの成長を促す必要があります。
よって、朝起きたときにストレッチやマッサージを一緒にしたり、ストレスのかからない家庭環境を作ってあげることは、お子さんの成長に良い影響を与えます。
上記7つのポイントを今一度見直してみてください。
原因に合わせた対策が大事!
先ほど述べたような生活習慣が当てはまっている家庭では、以下のような対策をしてみてはいかがでしょうか?
- 骨に刺激を与えてグングン伸ばす!
- 運動をして成長ホルモンの分泌を促す!
- タンパク質・ミネラル・ビタミン・炭水化物・脂質の五大栄養素を意識した食事作り。
- 夜活を朝活に切り替え、睡眠時間の確保で身長を伸ばす!
- エアコン・テレビ・ゲーム・液晶画面は極力使わない。
- 免疫力をつけるために食事・運動・睡眠・笑う!
- 規則正しい生活でのびのびとした身体をつくる。
それでは、
7つの原因に合わせた改善策を具体的に考えてみます。
- 万歩計をつけて1日1万歩を目標としよう!
- 毎日外遊びの時間をつくろう!
- 五大栄養素を使ったレシピ、農林水産省より「食事バランスガイド」を参考に作ってみましょう。
- 朝活の時間をとる。ストレッチやラジオ体操、朝学習の前に全身で日光浴をしてみましょう。
- エアコンは3回つけたい!と思ったら1回つけるを意識。テレビ・ゲーム・液晶画面は無くても生活出来る様心がけます。
- よく笑う家庭を意識してつくりましょう。怒るよりも、笑う!です。
- 朝起きる時間と夜眠る時間は必ず守りましょう。
どうでしょうか、どれか1つでも、今日から取り組めそうなものは、ありましたか?
まとめ
急に生活を変えるのは難しいですが、出来ることを1日1つやれば、1週間で7つのポイントをクリアできます。
たくさん動いて、たくさん食べて、たくさん笑って、たくさん寝かせてあげてください。
是非今日から1つ、取り組んでみてくださいね。
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